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【素材のヒミツ】パン作りが上達する人は知っている!材料の役割と3つのコツ

パン作り初心者が知っておくべき材料の役割と生地作りのコツ

パン作りに興味はあるけれど、「なんだか難しそう」「ちゃんと膨らむかな」「自分にもできるかな」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

また、実際に作り始めると「レシピ通りに作ったのにうまくいかない」「毎回仕上がりが違う」といった悩みに出会うこともあります。

実は、早く上達するための最大のコツは、材料の働きを理解すること。なぜその材料を使うのかが分かると、失敗の原因が自分で分かるようになり、パン作りはもっと楽しく、もっと奥深いものになります。
今回は、上達のために知っておきたい「基本材料の役割と3つのコツ」をご紹介します。

パン作り初心者が知っておきたい「3つの上達のコツ」

この記事で詳しく解説する、パン作りを成功させるための重要なコツの全体像です。

1. 小麦粉とパン酵母(イースト)の役割を学び、骨組みを作るコツを知る
2. でんぷんが水を吸う「糊化(こか)」の仕組みを理解し、正確に計量するコツを知る 
3. 塩と油脂(バターなど)の隠れた働きを活用し、生地をコントロールするコツを知る

パン作り上達のコツ①:小麦粉とパン酵母(イースト)を知る

パンがふっくらと大きく膨らむのは、小麦粉とパン酵母(イースト)があるからです 。 

  • 小麦粉の役割:パンの「骨組み」を作る
    小麦粉に含まれるたんぱく質に水が加わり、こねることで「グルテン」という網目状の組織が作られます 。このグルテンが、骨組みとなり、パンのボリュームを大きくする要素となります。
  • イーストの役割:生地を膨張させるガスを出す
    パン酵母(イースト)は、生地の中にある糖分を利用して、炭酸ガスとアルコールを生み出します。この働きが「発酵」です。 

イーストから発生した炭酸ガスをグルテンの膜が包み込むことで、生地は風船のように膨らんでいきます。つまり、パンが膨らまない原因は「発酵不足」だけではなく、グルテンが十分に形成されていないことも考えられます。

だからこそ、最初の「生地作り(ミキシング)」の段階で、ガスを逃がさない薄くて強いグルテンの膜を作る事が、ボリュームのあるパン作りの第一歩となるのです。

パン作り初心者が押さえたいミキシングによるグルテン組織形成の様子

パン作り上達のコツ②:でんぷんが水を吸う「仕組み」を理解する

「焼いたその日は美味しかったのに、時間が経つと硬くなってしまう……」というのは、初心者の方がよく経験する悩みのひとつです。その仕組みを理解する上で大切なキーワードが「糊化(こか)」です。

小麦粉の7〜8割を占めている「でんぷん」は、オーブンで加熱されると、まわりの水をぐんぐん吸収して糊(のり)のような状態に変化します。この変化によって、パン独特のあの「ふんわりとしたやわらかな食感」が生まれます。

パン作りのあらゆる工程は、すべて「水」が存在することを前提に成り立っています。でんぷんがしっかり水を吸って糊化するためにも、そしてイーストが活動するためにも、水は欠かせません 。

そのため、レシピ通りに正確に計量することが、安定した仕上がりへの近道です。
でんぷんに十分な水を含ませてあげることが、パン作りを成功させる基本となります 。

パン作り上達のコツ③:塩と油脂(バターなど)の「隠れた働き」を活用する

使用する材料の意味を知ると、パン作りはさらに面白くなります。普段何気なく入れている「塩」や「油脂」にも大切な役割があります。

塩:生地を引き締める

塩には味付けだけでなく、グルテンを引き締めて生地のゆるみやベタつきを防ぎ、弾力を持たせる働きがあります。さらに、発酵のスピードをコントロールして、過発酵を防ぐ役割も担っています。
そのため、もし塩を入れ忘れると、生地がだれやすくなったり、発酵が進み過ぎたりします。

油脂(バターなど):ガスを保持し、やわらかさを生み出す

油脂はパンに香りや風味を与えるだけではありません。
生地の中でグルテンのつながりを適度にゆるめ、生地全体をなめらかで伸びやすい状態にします。

その結果、発生したガスが生地の中に保たれやすくなり、風船のようにふんわりと大きく膨らみ、皮まで薄くやわらかなパンに仕上がります。

材料はそれぞれが単独で働くのではなく、お互いに影響し合いながら理想的なパンの食感や風味を作り出しているのです。

塩や油脂の働きによってふっくらとボリューム良く焼き上がったパン

まとめ

「なぜ、この材料を入れるのかな?」「それぞれの材料にはどんな役割があるのだろう?」
レシピの手順をそのまま覚えるだけでなく、材料の働きを理解できるようになると、パン作りはぐっと面白くなります。
パン作りの上達は、回数をこなすことだけではありません。小麦粉・イースト・水・塩・油脂といった基本の材料の役割を理解することで、失敗の原因を考えられるようになり、安定した仕上がりにつながります。

JHBS(ジャパンホームベーキングスクール)では、パン作りの基本となる考え方を、初心者の方にも分かりやすくお伝えしています。
まずは気軽に体験しながら、パン作りの楽しさに触れてみてください。

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