強力粉と薄力粉は何が違う?パン作りに活かす「小麦粉の違い」徹底解説
パンやお菓子作りのレシピを見ていると必ず目にする「強力粉」。
「薄力粉と何が違うの?」「同じ強力粉でも、食パン用やフランスパン用で仕上がりが変わるのはなぜ?」と疑問に思ったことはありませんか?
実は、小麦粉は種類や用途、さらには灰分(ミネラル量)によって性質が大きく異なります。今回は、パン作りをもっと楽しむために知っておきたい「小麦粉の違い」について、分かりやすく徹底解説します!
強力粉と薄力粉との決定的な違い
まずは、一番身近な「強力粉」と「薄力粉」の違いから見ていきましょう。
- 原料とたんぱく質量の違い
強力粉は主に「硬質小麦」を原料にしており、たんぱく質を約11〜15%と多く含んでいます。水を加えてこねると、「グルテン(網目状の組織)」がしっかりと形成され、弾力のある生地になります。一方、薄力粉は主に「軟質小麦」を原料とし、たんぱく質量は6〜8%と少なく、グルテンの力も弱くなります。 - 手触りの違い
硬質小麦は胚乳が硬いため、製粉すると軟質小麦とは異なる粉質になります。
JHBSで販売している強力粉(食パン用粉)と薄力粉を触り比べると、強力粉はさらっとした手触りで、手でぎゅっと握って開くと、ほぐれるように崩れます。一方、薄力粉はしっとりとなめらかな手触りで、握るとまとまりやすい傾向があります。

パン作りに使われる小麦粉にも種類があります
同じパン作りに使う強力粉でも、作りたいパンの理想の食感に合わせて、たんぱく質量のバランスが細かく調整されています。
- 食パン用粉
たんぱく質量が高く、しっかりとしたグルテンを形成します。釜伸びがよく、高さのあるふっくらとした食パンに適しています。 - 菓子パン用粉
食パン用よりややたんぱく質量を抑えた配合で、ふんわりとやわらかく、歯切れの良い食感に仕上がります。 - フランスパン用粉
たんぱく質量は約11〜12.5%で、フランスパンに適した食感や風味になるよう開発したパン用粉です。
外側(クラスト)はパリッと香ばしく、中(クラム)は軽く、口どけの良い食感に焼き上げやすい粉です。
灰分(ミネラル)による違い
パン作りでは、たんぱく質だけでなく「灰分」も重要なポイントです。
灰分とは、小麦粉に含まれるミネラル分の量を表す指標です。
小麦の胚乳の中心部分に近いほど灰分は少なく、白くきめ細かな粉になります。一方、外側の部分を多く含む粉は灰分が高く、小麦本来の風味や香りが豊かになります。
灰分の違いは、パンの色合いや風味にも影響するため、製パン用小麦粉では重要な指標の一つとなっています。

まとめ
強力粉と薄力粉の違いだけでなく、同じ強力粉でも用途や灰分の違いによって、生地の扱いやすさや焼き上がりの食感には大きな違いが生まれます。
JHBS(ジャパンホームベーキングスクール)では、レッスンで使用する小麦粉の特徴や、それぞれのパンに適した粉についてもご紹介しています。また、レッスンで使用している各種小麦粉も販売しておりますので、ご自宅でも教室と同じ粉でパン作りをお楽しみいただけます。
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